964RS experimentally in Fuji Speedway.

2007年 2月 4日

PORSCHE 911 CARRERA RS  PORSCHE 911 CARRERA RS  PORSCHE 911 CARRERA RS

PORSCHE 911 Carrera RSのテスト走行を富士スピードウェイで行いました。
直進性に問題有りということでメンテナンス入庫しましたが、まずは走らせてみることにしました。
ホームストレートで240kmオーバーでの高速スラロームやステアリングの応答性などをチェック、タイヤの内圧バランスなど、走行でテストできる範囲では直進性の問題はありませんでした。足回りがピロ化されていること、スプリングとダンパーがスリック仕様に近いレートのため過敏に応答しやすいこともあり、一般道や高速道路では直進させるのに絶えずドライバーが修正を求められるとのこと。
でも問題は他にもありそうです。サイドから見るとフロントの車高が低いですね。ということはクルマの挙動がフロント寄りで少しの動きにも敏感に反応しやすいということです。先日アライメントテスターがあるショップさんでチェックされたと聞きましたが、4輪のコーナーウェイトバランスや、実際に走らせたときのことを考えてセットアップしているとは思えない車高です。
トーインやキャンバー、左右のバランスだけセッティングしてアライメントが出たとしても、実際走行したときのクルマの挙動を考えてセットアップをしていないと真っ直ぐさえ走りにくくなることもありますね。

    

富士スピードウェイの前半高速セクションではアンダーステアが出ると走りにくいんですが、ヘアピンから後半の低速コーナーが続くセクションではオーバーステアだと全くタイムが出ないしスピンしやすくなります。できれば前半のアンダーステアを加重移動で減らせる乗り方ができれば、後半セクションを高いコーナーリングスピードを保って走ることができます。
964RSは比較的オーバーステアが出やすい特性ですから、せめてフロントとリヤの車高バランスが同じくらいからアンダー方向にセットアップしたほうがタイムアップにつながります。
さて問題の直進性ですが、フロントの車高を上げてコーナーウェイトバランスを出し直ししてからテスト走行して適切なアライメントにセットアップしてテスト走行で確認することになりました。